鍵屋と言う仕事柄、泥棒に入られた店や個人宅に呼ばれる事が、たまにあります。
そして、その手口は、ぼぼほぼバールで扉をこじ開けられています!
扉がぐにゃりとくの字に曲がっています。
たまに、未遂で終わっている扉も見ますが、バールの跡がくっきり残っています。
そんな現場になぜ呼ばれるのかと言いますと、、、扉を直してくれ!とか鍵交換してくれ!という依頼内容が多いです。
なかなか難しいのですが、今回は、そんな泥棒の被害に遭った扉の修理事例と予防策を紹介して行きたいと思います。
今まで見てきた泥棒に入られた家には、いくつかの共通点がありました。
玄関でも勝手口でもそうなんですが、人目につきにくい扉は狙われやすいと思います。
奥まっていたり、垣根や大きな門扉、車庫などで遮られている所の扉は要注意です!
扉が通りに面していても、家の周りに事務所や店舗が密集している所も休みに入ると人が居なくなり、狙われやすくなります。
この条件は、全ての家に当てはまる訳ではありません。
いくら留守が多くても、隣近所は、いつでも人が居て、玄関も人目につく所にある場合は狙われにくいと思います。
しかし、泥棒が狙う条件としては、留守が多い方がいいでしょう。
やはり、無い所よりも有る所でしょう!
店舗には当てはまらないと思いますが、個人宅の場合は、やはりありそうな所を狙います。
過去に呼ばれた泥棒被害の家も立派なお宅が多かったように思います。
これは、入られやすい家と言う意味では少し違いますが、泥棒が行動を起こしやすい条件としては、台風の夜が多いと聞きます。
多少、荒っぽいことをしても、周りに伝わりにくいからです。
例えばガラスが割れる音がしても、嵐の夜ならそれほど不自然ではないし、あるいは聞こえない可能性もあります。台風の日は、あまり留守にしない方がいいかもしれません。
狙われやすい条件に当てはまった場合は、対策を取っておくのがいいと思います。
実際に狙われるかは別として、対策しておくに越した事はありません。
奥まった所や、障害物があり、人目につきにくい所には、センサーライトやセンサーで音の出るものを設置して置くといいかもしれません。
それで、絶対に泥棒に入られなくなる訳ではありませんが、無いよりは良いと思います。
やはり、プロにお任せするのが1番だと思います。
扉にホームセキュリティのステッカーが貼ってあるだけでも、手を出さずに帰る可能性もあります。
もし、何があっても、すぐに駆けつけてくれるので、被害は最小限で済むかもしれません!
タイマーでつけたり消したりできたら、それが1番良いのですが、なかなかそんな設備の整った家も少ないと思います。電気をつけっぱなしにして置くことで、泥棒に家に人がいると思わせる事ができるかもしれません!
これは、鍵屋の言う事ではないかもしれませんが!
防犯性の高い鍵は意味がありません!
タイトルにもあるように、泥棒の手口は、バールでのこじ開けが多いからです。
いくら防犯性の高い鍵がついていても、関係ありません!
鍵穴をピッキングする泥棒は、恐らく存在しません。
鍵なんかにお金をかけるよりも、ホームセキュリティを入れるとか、防犯カメラを設置するとか、違う事にお金を使った方が有意義です!
泥棒に入られて扉が閉められなくなったので、応急処置で構わないから、何とかならないか?と相談を受けました。
なかなか難しいとは思いますが、とりあえず見に行きます!と現場に向かいました。
扉と言うより枠の方がぐちゃぐちゃです!
本当は、これにストライクと言うステンレスの金具がついていて、べろっと外側にめくれていたのですが、写真は、ストライクを外して、ある程度、叩いて整えた状態です!
扉の方は、写真では分かりづらいですが、煙返しがめくれてしまっている以外は大丈夫そうです。
が、しかし!サムターン回してみたらデットボルトが途中までしか出てきません!
錠前がやられてますね〜
ここは、部品交換で何とかなります。
問題は枠の方です!
最初に叩いて整えたので、扉は閉まるようになりましたが、かなりガタガタです!
とりあえず、持っていた0.8mmのアルミの板を曲げたり切ったりして、ストライクを取り付けて
ぐちゃぐちゃの部分を上からカバーしてみました!
錠前と、ドアノブも新しくして、とりあえずは、問題なく開け閉めできるようになりました!
しかし、あくまでも応急処置です!
ちゃんと、扉を付け替えて完全な状態にしてもらってください!
最近は、泥棒の被害をよく耳にします。
現場に呼ばれる事は、それほど多くはありませんが、泥棒は、増えているように思います。
ここなら狙える!と思われないように、対策しておく事が重要かもしれません。