[ご依頼内容]
柳通りのカギ屋です。
突然、トラックのイグニッションが回らなくなったと、知り合いの車屋さんから連絡がありました。
とりあえず、現地へ行って鍵穴を覗いてみました。
使われている鍵はトヨタのM382でハーフピンが使われているタイプでした。
鍵穴を覗いてみると、なんか違和感が、、、
あれ?1番手前にハーフピンが見えている、、、ピンを数えると1ピン足りない!
イグニッションを下から金槌で叩いてみたら、ピョーン、ピョーンと足りなかったピンがジャンプして自己の存在をアピールして来る、、、ああ、このピンが原因か!折れたのか?バネがダメになったのか?わからないけど、どうしたものか、、、
とりあえず、車屋さんに原因を説明すると、どうにかならないか?と
えー?イグニッション、バラせないですよね?って聞いたら、外すのも無理だと言われる、、、
それでもどうにかしろと言って来るので、やるならドリルで穴開けて問題のピンを取り除くしか無いですよ!
ただ壊さない保証は出来ないと半分冗談で言ったら、、じゃぁそれで!と言うことになり、緊急手術を施すことになったのです。
イグニッションの緊急手術に伴い、邪魔なハンドルとかカバーとかを全部外してもらいました。
まずは、問題のピンの位置にピンポイントで穴を開けなくてはなりません!
色々考えてピッチを図り印を付けておきます。
あっ!そうそう、言っておきますけど、こんなの本当は、やらないですからね!
今回は、なんだかヤル流れになってしまったけど、、、
やるの怖いんですからね!
いざ!
ガガガガと穴を開けてみたら、まさかの二重構造!奥の壁を更にぶち破って行きます!
次は、シリンダーの内部になるだろうから慎重に削ったつもりですが、やはり壁をぶち破る瞬間に勢いよく行ってしまいますね。
問題は、ピンポイントで穴を開けられたか?
ピンセットで穴を開ける際に出た余分な物を取り出して、鉄板まみれのシリンダー内部を洗浄しながら触っていると、問題のピン発見!
ピンポイントで穴開けられた様です!
とりあえず、問題のピンは取り除いたのですが、やはり穴を開ける際にシリンダー内部に大量に入り込んだ削りカスが気になりますね。
これは、別の意味で回らないんじゃないか?
さて、回るか試してみますか、、、
お!キタ!回った!
エンジンもかかりました!
その後、鍵を抜いて挿して回してを何度も繰り返して、問題が出ないか、動作確認をしましたが、問題なさそう!
やりました!上手くいって良かったー!
今回は、なんかヤル流れになってしまったから、やった訳ですから、本来ならお断りさせてもらってますので!もし、似た様な状況でも、今後の事もあるので、車屋さんにシリンダーごと変えてもらってください!正直、こんな処置だと、いつ動かなくなるかわかりませんので!
って依頼してきたの車屋さんだった、、、
[対応内容]
今までにも何度か、イグニッションにドリルを入れて、マイナスドライバーでもエンジンをかけられる様にした事は何度かあります。