[ご依頼内容]
浜松市中央区船越町のカギ屋です。
今年は、暖かいせいか、梅の花が早く咲きましたね〜
お店の近くの新津神明宮の横の公園に枝垂れ梅があるのですが、満開です!
毎年、楽しみにしているのですが、本当に今年は早くから咲き始めました。
さて、今回は、お遊びで貯金箱の鍵を作ってみました。
ババン!
野村證券の百万両と言うかなり古い貯金箱です。
1953年(昭和28年)から百万両貯金箱を配布し始めたそうです。詳しくはコチラ
しっかりとした作りですね〜
今では、こういう作りの物はなかなか無いですね。
しかし、鍵は紛失してしまっていて無いそうです。
鍵穴はこんな感じです。
では、早速、鍵を作ってみましょう。
材料は、ステンレスパイプとワッシャー、ステンレス板です。
まずは、鍵穴に挿さるステンレスパイプを探します。
今回はこれが挿さりました!6mmか7mmどっちかだと思いますが、その辺にあったヤツだったので詳しくは分かりません。
ステンレスパイプを適当な長さに切ります。
画像の端に見えている青いマイクロメーターみたいなヤツでステンレスのパイプをカットしました。
鍵穴の中の寸法を測ったり、パイプの寸法を測ったりしてステンレス板を程よい大きさにカットして、丁度良い場所に貼り付けてます。
貼り付けた後にヤスリでいい感じに仕上げます。
持ち手の部分はワッシャーを使います。
ステンレスパイプに切り込みを入れて、そこにワッシャーを挿して、接着します。
では、鍵が開くのか試してみます!
開きました!
何度か開け閉めを繰り返して、微調整して行きます。
いい感じです。
引っ掛かりや抵抗も無くするする開け閉めできます!
多分ですけど、この鍵一本で他の百万両貯金箱も開いてしまうと思います。
いわゆる昔ながらの鍵と言うのは、こう言うものを指します。
最近は、ギザギザの普通の鍵を昔ながらの簡単な鍵と言われる事が多いですが、全然違います。
暇な時にこう言う時間の潰し方をするのも、なかなか面白いもんです。
この手の鍵は、単純ではありますが、合鍵を作る様なブランクは存在していない為、身の回りの物を組み合わせて作るしかありません。
過去にも蔵の和錠の鍵をステンレスパイプとステンレス板を組み合わせて作っています。和錠の鍵作成の記事はコチラ
構造は簡単でも鍵を作るのは少々面倒な作業になります。
あくまでもお遊びというか趣味というか、そんなノリでしかこの作業はできません。
[対応内容]
たまたま店にあったステンレスパイプとステンレス板を組み合わせて鍵を作りました。